つよがり姫に振り回されて
「…よし、動いていいぞ」

「あっあぁ…じゃなくて!!なんで、俺の採寸なんか測ってるんだ!」

「貴様にはサービス係をしてもらうと言ったろ?サービスといえば、執事だろ?」

「…お前の発想がおかしいんじゃないか」

「いいじゃない、執事。私たちも見てみたいし」

「そうそう!きっと似合うわ…」

「広瀬、こういうのは今みたいなことがない限りそう経験できることじゃないぞ。やっておけ」

なぜか、みんなになだめられていた。

「もちろん、会長はメイドよね?」

「あぁ。今日中に作って明日持っていくから。悪いが先に帰らせてもらう」

「はいはーい、よろしくお願いしますねぇぇ」

梨沙は急ぎ足で帰っていった。

「…じゃああたしたちだけでもやりますか」

「そうだね」

何事もなかったかのように、準備を始めていった。
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