つよがり姫に振り回されて
「わっ私!?」

梨沙だった。

「ちょうど、ヒロインを探していたんだよ。君…会長なら、見た目的にも大丈夫だしね」

「でっでも…」

「それに、今回の話にぴったりなんだ。強気な女性ってところがね。うちの部員たちじゃ出せない味があるとあたしは思う。ダメかな?」

「えっ…」

…いつもと違う。
いつもなら、ほぼ即答でOKするのに。

「会長?」

「あっ「すみません、少し考えさせていただけないでしょうか?すぐには…」

「わかったわ。考えておいて。じゃあ練習があるから」

「はい。失礼いたしました」

俺らは、演劇部から退室した。
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