つよがり姫に振り回されて
「いつもは口調が荒い彼ですが、ミニ夏祭りの準備期間中はこのように皆様の執事として働いていただくことになっています。わからないことがあれば、彼が手取り足取り教えてくださると思いますよ」

「手取り…足取り…」

そう呟きながら俺をみる。
…そういうことか。

「お嬢様さえよろしければ、手取り足取りお教えいたしますよ」

「…///」

赤面されてしまった。
俺みたいののどこがいいんだか…

「そっそれなら…考えなくもない…。あっあとは部員の子たちさえよければだけどね」

そう言って部員を見る。
みんな目をキラキラさせていた。
OKってことだろう。

「…わかった、手伝おう」

承諾してくれた。

「ありがとうございます。さっそく、明日からお願いしてもよろしいですか?」

「わかったわ。みんな、明日から手伝うように。いいわね?」

「「「「は~い!!!」」」

元気よく返事をしていた。

「それじゃ、失礼いたしました。ご協力感謝いたします」

梨沙が締めくくって、部室を後にした。
< 142 / 332 >

この作品をシェア

pagetop