つよがり姫に振り回されて
「私は孤立していた。なんでも器用にこなせるのって、こんなにも辛い事なんだって思っていた。最初は羨ましがられていたよ。けどな、いつしかみんなはそれを疎ましく思ったんだよ。それ以来、私の周りに人はいなくなった」

笑顔で話し始めた梨沙。
でも、この話は笑顔で話せるようなものじゃない。そう感じた。

「そんな日々が続いたある時、ある光景をみた。…不良共にカツアゲされてる生徒がいたんだ」
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