つよがり姫に振り回されて
「今の梨沙も昔の梨沙も、どっちも梨沙だ。それに、そんな事言ったら俺なんかもっとヤバい奴じゃん」

俺の中学時代はこんなに穏やかじゃなかった。
毎日喧嘩三昧だったし。
だから…俺が過去をとやかく言える立場じゃない。

「それにどんな梨沙でも、誰も…少なくとも俺は幻滅したりしねぇよ」

「ゆ…じろー」

…!?///
俺は今…なんてことを口走ったんだ。
これじゃまるで『好き』って言ったのと全く変わらない‼
急に恥ずかしくなって、梨沙から目線を外した。
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