つよがり姫に振り回されて
「…ありがとな、ゆーじろー」

「えっ?」

「やっぱりゆーじろーはいい奴だ。言えてよかった」

嬉しそうに言う梨沙。
それに照れる俺。

「私はズルいな。ゆーじろーならそう言ってくれるって…そう言ってもらいたかったって…」

「梨沙…?」

「最近おかしいんだ、私。今までは1人でも大丈夫だったのに、今じゃ1人でいるのがさみしいって感じてしまっているんだ。今だって、さみしくて…」

Σぎゅっ

我慢の限界だった。

「ゆっゆーじろー!?」

梨沙がそんな風に考えてたこと、知らなかった。気付けなかった。
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