つよがり姫に振り回されて
「なによ、これ」
「何って…水で濡らしたタオルだ」
「それは見ればわかる。それがなんだ!」
「お前、熱中症なんじゃねぇの?だから冷たいもの持ってきたんだ」
「だから別に「いいから」
こいつに倒れられたら俺の仕事が無駄に増えそうだしな。
冷たいタオルをあいつに当てる。
「冷たっ!!」
「あっ悪い」
「いきなりやったらびっくりするじゃないか」
「へーへー。すみませんね、会長さん」
「それくらい、自分でできる」
そういうと、タオルを奪って自分で当て始めた。
気持ちよさそうな顔してる。
「麦茶淹れるけど飲むか?」
「…あぁ、頼む」
俺は麦茶を淹れに行った。