つよがり姫に振り回されて
…そろそろ起こしてやるか。
多分この様子だと、4限目を欠席していることをわかってないだろうし。

「梨沙、起きろー。梨沙…」

「…んぅ。あとちょっとだけ」

畜生。かわいすぎんだよ///
起こす気にもなってくれよ。

「梨沙?朝だぞー」

「んー…まだ大丈夫ぅ」

いつもこんななのか?
これでよく遅刻しないで学校に来れているもんだ。
そういえば、梨沙はなかなか起きない奴だったな…
すっかり忘れてた。最近の事なのに。

「梨沙~、起きないとサボりになるぞ」

「…っ!!!ん~…おは、貴様!!」

突然目覚めたかと思えば、俺の胸ぐらをつかんだ。

「貴様、いままでどこほっつき歩いてたんだ!!不良か!」

「…元不良ですが」

「へ理屈言わない!…全く、心配させやがって」

「へーへー悪かったな」

…普段と変わらない会話。
自分でもびっくりするくらい自然。

「ったく。…嘘」

「…ん?…あ」

時計を見た梨沙が唖然としている。
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