つよがり姫に振り回されて
黙々と洗い物を済ませた。
部屋に戻ると、くつろいでいる梨沙がいた。

「終わったのか?」

「あぁ」

「そうか」

…気まずい。
そう思うと同時に昨日のことを思い出す。
小さくて、華奢な体。
さらさらな髪の毛。
甘ったるい匂い…
全部を思い出す。

鼓動が速くなる。
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