つよがり姫に振り回されて
結構な人数で紙花を作った。
ていうか、あんなにいたから必要な紙花は出来上がってしまっていた。

「みなさま、ご協力感謝いたします。お嬢様方のおかげで紙花の方が無事に終わりました」

「あっあの、ありがとうございました」

さっきの子がこの人ごみなのかお礼を言いに来てくれた。

「いえ、こちらこそ頼っていただきありがとうございます」

「たっ頼って…?」

「えぇ。執事は使われる者でございますから。それと…」

俺は、この子が作った紙花を取り出した。

「きれいに作れていますよ。お嬢様は不器用などではないですよ」

「あっ///えっその…」

「この調子でお手伝い願います。では、私はこれで」

「あっはい…///」

その場を去った。
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