つよがり姫に振り回されて

「…貴様、本当に大丈夫なのか?」

「大丈夫だ。俺を誰だと思ってんの?これでも“最強”だったんだけど(笑)」

中学ではな(笑)
無駄に体は丈夫にできてるしな。

「私にはそうは見えないがな。さっきだって泣いてたし(笑)」

「そっそれは…っ///」

赤面する俺。

「まだ目が赤いぞ」

意地悪そうに笑いながら手鏡を渡してきた。
実際に見たらまだ赤かった。

「…うっせ///」

「貴様が泣くなんて珍しいこともあるんだな」

「へーへー」

「で、話は戻るが、明日本当に一人で平気なのか?」

「お前までそんな…」

「よし、わかった。明日私も手伝おう」

「…はぁ!?お前、俺の言ってる意味わかんないの?」

「わかっている。だが、心配だから私も手伝う。もうこれは誰が言おうが私は手伝うからな」

こうなると本当に誰が言っても無駄になる。
こっちが折れるしかない。
< 226 / 332 >

この作品をシェア

pagetop