つよがり姫に振り回されて
とりあえず生徒会室へ

「ここはいつでも快適だな」

「そうだな」

生徒会室は冷暖房完備で、その他機能も充実している。

「じゃあ昼食にするか」

「あぁ」

テーブルに昼食が並ぶ。
相変わらず梨沙のはすごい。
まぁ男から見たら、女子の弁当は全部すごく感じるんだけどな(笑)
こういうのをみると、梨沙も女子なんだなって感じる。
いつもは男にも勝るような態度だからな。

「…なんだ。そんなに食べたいのか?」

「えっ?いやっそういうわけでは…」

ただなんとなく弁当を見ていただけなのだが、『食べたい』と勘違いされてしまったようだ。

「しょうがないな。貴様におすそ分けしてやろう。卵焼きでいいか?」

「えっあっ…うん」

おすそ分けされてしまった…

「貴様は相変わらず質素だな。コンビニのおにぎりとか…栄養足りてるのか?」

「足りてるよ。別にいつもこんな感じだし」

「そっそうなのか!?」

「そんなに驚くことなのか?」

「私の中では驚くことだ。…毎日コンビニのおにぎりなど考えられん」

「あっそ。…あ、卵焼きいただきます」

「あぁ。ありがたく食えよ」

Σぱくっ
…美味い。
卵焼きってこんなに美味かったっけ?

「どうだ?」

「美味いよ」

「そうかっ。それはよかった」

笑顔で言う梨沙に俺の心臓が加速する。
かわいい…///
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