つよがり姫に振り回されて
Σビシャーー…
お茶は見事に俺の制服にかかった。

「あーあー濡れちゃったねぇ(棒読み)」

「そうだねぇ(棒読み)」

「着替え持ってる?(棒読み)」

「…ないですけど」

「あっ、ここにいいものあるよ!これ着たら?(棒読み)」

「そうっすね…」

そう言って手渡されたものを見る。
それは浴衣だった。

「あの、着方わかんないす」

「あっ大丈夫、大丈夫。片瀬君が着せれるから」

「じゃあ広瀬君、行こうか」

「…はい」

しぶしぶ着る羽目になったのだ。

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