つよがり姫に振り回されて

この声は、まさか…

急いで窓の方をみると、そこには…

「お嬢ちゃん、お前に用はないんだよ!栗島出せって言ってんだろ!!」

一人不良に立ち向かう…梨沙がいた。

「『お嬢ちゃん』ではない!この桜取高校の生徒会長だ!!」

何自分で名乗ってんだよ…

「へぇ~…じゃあ生徒会長さんよ、今すぐ栗島を出してくれないか?俺らは栗島に用があるんでよ。そしたら、会長さんにもこの学校にも危害は加えねぇよ?」

「残念だな。今日、栗島は登校していない。サボりなんじゃないのか?」

「…フフフッ。俺らをナメてもらっちゃ困るな。栗島がここにいるってわかってんだよ!!いいから出せよ!!」

「だから「そこの不良ども!ここは学校ですただちに部外者は立ち去りなさい!!」

先生たちだ。
少し声が震えているのが残念だが…

「うっせぇよ。先公は黙ってろ」

「貴様ら!!敬うって言葉を知らないのか!大人に対してその口の利きΣぐいっ

あのバカ!捕まっちまったじゃねぇか…

「お前もうるせぇ!!栗島ァ!!早く出てこねぇと、学校ごとぶち壊すぜ?」

「離せ!!」

「お前ら!」

「いいのか?一歩でも近づいたら、こいつ…ククッ」

「私のことは構わないですから!こいつらを…」

梨沙を人質に取られ、先生たちは動けなくなった。

「広瀬、梨沙ちゃんが」

「わかってる」

言い終わった時にはもう動いていた。
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