つよがり姫に振り回されて
「貴様ら、いい加減にしろ!!これ以上めちゃくちゃにしたら、私が許さない!!!」

どうしたらいいのかうじうじしているとき、梨沙の声が響き渡った。
一斉に梨沙を見る。

「…へぇ~。これ以上したら、どうなっちゃうのかなぁ?」

おちょくるように言うと、顎で合図して破壊を再開した。

「ほらっ、めちゃくちゃにしてるよ?さぁどうする?」

バカにしたように梨沙にけしかける。
梨沙は相手を睨みつける。
その時、

「何事だ!!」

聞き覚えのある声。
声のする方へ振り向くと、実行委員と先生たちがいた。
だけど、この前同様若干の弱腰。

「あぁー、先生だ(笑)どうせ何にもできないくせに」

バカにしたように言う。
そして見せしめるように捕まえた梨沙を見せた。

「横水!!」「横水さん!!」「かっ会長!?」

「…ん?会長だと?会長はそこの浴衣野郎じゃねぇのかよ?」

ヤバい。気付かれたかもしれない。

「そんなにびっくりしたか、藤本。珍しく行事に参加してるのが」

「…いっいえ」

藤本も察してくれたのか、合わせてくれた。

「お前、生徒会長のくせに不良みたいなことしてるのな」

「悪かったな、俺がこんなんで」

何とかバレなかったみたいだ。
でもどうする?
このままじゃなにもできない。
< 277 / 332 >

この作品をシェア

pagetop