つよがり姫に振り回されて
Σカラン…カラン…

「…これで、何も壊せなくなったな。フッ」

全員の金属バットを体ですべて受け止め、使えなくした。
俺にはこれしかできないからな。

「お前、そんなっ…」

男は唖然としている。

「ゆーじろーー!!」

梨沙は涙声だ。

「大丈夫だ。別にこのくらい」

「でっでも」

「俺を誰だと思ってんだよ…」

これでも『冷酷の鬼』だったんだから。
こんなんでやられっかよ。

「バカじゃねぇの。本当に暴力しないで止めるとか…お前ら、もうこいつでいいや。やっちまえ」

一斉に4人が襲い掛かってきた。
俺は何も抵抗せずに暴力を受けた。
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