つよがり姫に振り回されて
仕方なく梨沙を探す。
人ごみをかき分けながら。

「…っ」

時々アザの部分が当たって痛い。
慣れっこだけど(笑)

「…じろっ。ゆーじろ!!!」

…梨沙の声!?

「梨沙?」

「ゆーじろっ、ここだっこっ、んげっっ」

何かが背中にぶつかった。
振り向くと、そこには梨沙がいた。

「見つけた」「いたぁぁぁ」

肩をなでおろす。
よかった…なんか変な事に巻き込まれてなくて。

「お前、どこ行ってたんだよ。普通うろうろしないだろ」

「…だって、キャンプファイヤー近くで見たかったんだもんっっ」

ふくれっ面で文句を言う梨沙。
いちいちかわいいんだよ///
そろそろ自覚してくれ…

「だからってうろつくな。なんかあったらどうすんだ」

「…ごめん」

素直に謝った。
くそ、かわいい。

「…はぁ。迷子になられても迷惑だ」

そう言って手を握った。
なんか変な汗が出てきた(汗)

「これで迷子にはならないな?」

「べっ別に手なんか繋がなくても迷子になんかならないっっ///」

「じゃあ離「繋ぐっっっ」

くい気味で言われた。
そんな梨沙もかわいい///
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