つよがり姫に振り回されて
「お疲れ~。広瀬君今日はいっぱい頑張ったんじゃない?」
「だね~」「そうだな」
「そんなことないです。皆様の方こそ、お化け屋敷に警備と働かせっぱなしで…」
「いいのいいの。去年もそんな感じだったし」
「そうそう。去年の実行委員の先輩の方が鬼畜だったから(笑)」
「そっそうなんですか…」
「まぁ無事に…じゃないけど、大けがもなく終われたしいっか」
「そうですね」
「それじゃあ解散ってことでいいかしら?」
「あっはい。今日まで皆様ご苦労様でした。今日はゆっくりと体を休めてください」
「広瀬君もね」
「あっはい」
「…そういえば会長は?」
「あれ?…あっ」
見えた先にはソファにもたれて寝息を立てている梨沙が…
「あらあらっ。疲れちゃったのかな?」
「慣れない浴衣で色々あったからね」
「じゃあ僕らは邪魔にならないように帰りますか」
「そうね」
「あっいや別に」
「じゃあ広瀬君、あとはよろしくね」
「えっあっ」
「あっ、その浴衣はあげるよ。じゃあまたねぇ」
実行委員たちは帰っていった。