つよがり姫に振り回されて
東條も口だけか…


「んーー」

「あぁ」

口を塞いでいたガムテープを取る。

「貴様は馬鹿なのか!?」

「第一声がそれかよ…」

「当たり前だ!貴様に怪我でもされたら、私は…私は…」

泣き始めた。

「ちょっおまっ…」

急いでほどく。

Σぎゅっ
抱きしめられた。

「うわーん…ひっく…ひく…」

そして、号泣。

「だっ大丈夫か…?」

「大丈夫だぁぁぁぁぁ!!」

泣きながらそういった。
どこが大丈夫なんだよ…

「…ほら、ティッシュ」

ティッシュを手渡す。

「ありがと…」

鼻をかむ梨沙。

「じゃあ、こいつらなんとかしちゃいますか」

その辺にあったロープで東條達をまとめて縛った。
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