つよがり姫に振り回されて
生徒会室


ひとまず生徒会室に。

「…いっ!」

「暴れんなよ」

「わかってる‼」

涙目で言う。
ただいま、消毒中。
手首がロープでこすれて擦り傷ができていた。
本人は痛くないとか言っていたが、消毒してみると、しみるのか暴れているのだ。

「…じゃあ消毒液かけるぞ」

「うん…」

Σシューー

「痛いっっっ‼」

Σドスッ

「痛っっ!!お前っ」

理沙に腹を殴られた。
結構痛い…

「すっすまない!!!そういうつもりはなかったんだ!!」

「わかってるって。消毒はもういいな。次は包帯だ」

「もう大丈夫だぞ。そんな包帯するほどのけがじゃない」

「そうじゃなくても女なんだから、痕が残ったらどうするんだよ。いいから腕っ」

有無を言わさず腕を出させた。
俺は包帯をグルグル巻いていった。
< 55 / 332 >

この作品をシェア

pagetop