つよがり姫に振り回されて
包帯なんて人に巻いたことなんてないから、どうやっていいのかは見よう見まねだった。
俺が包帯を巻いている間、梨沙は一言もしゃべらなかった。
さっきまでめちゃくちゃわめいてたのに。

「…終わったぞ」

「あっうん。ありがとう」

すごく小さな声でそういった。

「なんかあったのか?突然おとなしくなって…」

「きっ貴様のせいだからな!!」

梨沙はそういうと生徒会室から飛び出していった。
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