つよがり姫に振り回されて
「まぁ、これも何かの縁だ。よろしくな、ゆーじろー」

「はぁ!?名前で呼んでいいなんて言った覚えないぞ」

「いいじゃないか、ゆーじろー。…あっいい事思いついた!ゆーじろー、お前も生徒会執行部に入部しろ!」

「…はぁぁ!?」

こいつはさっきからなんなんだ。
上から目線で人に助けさせて、それでこれから通う学校の生徒会長。
その上俺に生徒会に入れって…

「残念だが、貴様に拒否権などない」

「なに言って「さっきのは立派な暴力だ。学校に知られたら困るだろう?」

「あれは、お前が助けろとか言うからっ」

「別に暴力してほしいなんて言ってないぞ?」

…勝ち目はなさそうだ。
きっとなにを言っても無駄だ。

「…わかったよ、やればいいんだろ!!」

仕方なく引き受けることとなった。
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