つよがり姫に振り回されて
コーヒーを持っていつもの席に。
生徒会室は静かだ。
いつもなら梨沙のマシンガントークが響き渡るのに、梨沙はだんまりでPCと向き合っている。

この空気、苦手だ。
なんか嫌だ。

「…今日、何か仕事あったっけ?」

この空気から脱したくて、話しかけた。

「まっまぁ…うん」

「そっか」

…また沈黙に。
もうどうしたらいいんだよ。

「…なぁ」「…ねぇ」

同時だった。

「どっどうぞ」

「俺のは対した事じゃないから、先に」

正直、なにも考えてなかったから。

「そっそうか、じゃあ…その…えっと…」

作業を止め、近づいてきた。

「さっさっきは申し訳なかった!!」

勢いよく頭を下げた。

「えっ?りっ梨沙!?」

「あと昨日もすまなかった」

「えっ!?とっとにかく頭上げろって」

「私…私…うっ…」

顔を上げてくれたと思ったら、泣き出した。
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