つよがり姫に振り回されて
「…あっあった。危なかった…ゆーじろー?どうかしたか?」

「えっ?」

声が裏返る。

「顔、赤いぞ?熱でもあるのか?」

梨沙はそう言って俺のおでこに手を当てた。

「ねっ熱なんかねぇよ」

「そうか?おでこ、熱いぞ」

「だっ大丈夫だから。ほら、帰るんだろ?」

「そっそうか…無理はするなよ?じゃあな」

「あぁ」

Σバタン
梨沙は帰った。
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