妖怪ツイン図
それにしても、
こんなにとびっきりの
可愛い子に
誰も振り向いてくれないのは
寂しいものだ。

そこで 考えついたのが、
ショールで もう一つの頭を
覆う作戦。

修道院のシスターみたいに
一つ顔だけ 表に出し、
もう一つの顔には
隠れていてもらう。

良い具合に
ミユの首の方が
少し長かった。
自然 ミユの頭がショールに
隠れる事になった。
外に出るときは
ユミとツーショットという
形をとることにした。

その分 部屋にいるときは
ミユと話す機会を増やしていった。

ミユも意外に 打ち解けると
よく喋る。
どちらかというと
二人の中では
ミユが主導権を
とっているようだ。
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