男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?
「サンキュー・・。」
心臓が鳴り止まない・・・。
もー!ドキドキするよ・・・。
「じゃ、おかゆ作りますね。」
あたしは、台所を借り、おかゆづくり。
自信ないけど、男の人に料理を作るのは初めてだった。
美味しくできるかどうか・・・・
一応、女で料理好きだし。
作ること10分。
「できた。桜崎くーん!おかゆできま・・・」
「zzz…」
「寝てるのか・・・せっかく作ったのに。まあ、起こすのも悪いし・・。」
あたしは一人、一休みをしてから、ちょっと起こしてみることにした。
「桜崎君・・・できたよ・・・」
次の瞬間!?
グイっ!!
「!?!?」
なになに!!!
そして、
「んっ・・・」
なに、この柔らかい感触・・・。ま・・まさか!?
桜崎君の唇!?
キ・・・キス━━━━!!
やばい!!どうしよー・・・。
「きゃ!!」
ドンっ!
「ってえーな・・・なんだよ・・・。」
「あっ・・・その・・。」
あたしの顔はりんごのようにほんのり赤くなっているだろう・・。
「なんか、いい匂い・・・。できたのか?」
絶対、気づいてない。寝ぼけてたんだ。
あたしとキスしたこと・・・
聞きたいけど、恥ずかしくて無理があった。
「で・・・できたよ。」
「なんだよ・・・俺がおかしいのか?!」
やっぱり、この人知らない!?
なんなのよ!!寝ぼけてたからって知らないっていうのは
どういうことなのよ!!
あたしはもう、終わった・・・・
この気持ちには負けちゃう・・・。誰か助けてくださいー!!
「おい!ボーっとしてんじゃねーよ。どうしたんだ?」
「あっ!ゴメンナサイ!なんでもないよ!!・・・・食べていいよ!
味は保証しないけど。」
黙々とあたしの作った、おかゆを口に運ぶ桜崎君。
「・・・どうかな?」
「まあ。」
「まあって、もっとマシな答え方はないのですか・・・。」
「思ったこと、そのまま言っただけだけど。」
うっ・・・なんだそれ・・。
食べること10分はたったかな??
もう、6時を回っていた。
「あっ、6時回ってる・・・。」
「おっ、ホントだな。帰んなくていいのか」
「帰る。親が心配するし。じゃ・・・帰るね。明日は、学校来てね。」
「分かってる。水野は母親か!」
「し・・心配してるだけですけど!・・・さよなら!」
あたしは桜崎君の家を出て、自分の家へと帰宅した。
さっきの、キスってなんだったんだろ・・・・?
夢?・・・じゃ、なんで!?あれは確かにそうだった・・・。
そんなことを考えながら帰宅してしまった。

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