男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?

大作戦開始!?(side 果穂)

✩大作戦開始!?
あたしは、だいぶ良くなり今日は早退をすることとなった。
「じゃあ、果穂気をつけて帰るんだよ!あっ!大作戦の話のこと
でメールするから!!楽しみにしててよね!!」
「はいはい・・・。」
そう言い、あたしは教室を出た。

なんか、一人になると、どうしても考え事しちゃう・・・。
は・・今日は色々あったな・・・。
克服大作戦って・・・なんなの!!
克服したいって思うけど、だからって桜崎くんと付き合うなんて
本当にありえない・・・。
好き・・・だけど、付き合うなんてー!!!
もう、あたしこの先どうしよう・・・。
だってあたしまだ、高2だよ。
青春まっさら中な時期だけど、あたしには青春の意味が理解できなかった。
青春!?だから何って感じ。
そんな考え事をしてたせいか、目の前の電柱に頭をぶつけた。
「・・・・ったーい!なんなのよもーう!!」
電柱をけってみる。
痛い・・・。う~・・。

そして歩くこと20分。家に着いた。
ゆっくり来すぎた・・・。いつもは10分で着く距離なのに。
「ただいま~・・・」
「あら、お帰り。あっ!早退したんですって・・・大丈夫なの?」
心配性のお母さんはいつも、あたしに優しいんだ。
「うん。貧血だったみたい。大丈夫だよ!お母さん。」
「そう。なら、いいんだけど。あっ!今日の夕飯何がいい?」
「う~ん・・・なんでもいい。少しあたし寝るね。」
「お大事にね・・・。ゆっくり休みなさい。」
「は~い・・」
そして、あたしは部屋の中に入った。
「はあ~・・・。」
ため息が漏れた。
あたしは、携帯を眺めながらふと思った。
そういえば、あたし、桜崎君のアド持ってなかったっけ?
聞く・・・?いやいや!!ムリだよ・・・。
ほんとあたしって、ダサすぎる女だな・・・。
そんなことを考えていると、ウトウトしてきたあたしは、
目を閉じ、少しだけ眠ることにした。

2時間は寝ただろうか・・・。目を覚ましたあたしは時計を見る。
「あっ・・・もう、4時か・・。」
すると、
~♫
携帯が鳴った。ディスプレイには「知穂」と書いてあった。
「そういえば、メールするとか言ってたっけ・・。」
携帯を開くとやっぱり知穂からのメールだった。

Dear果穂~!!
体調はどう??落ち着いたかな?
大作戦についてメールしました!!
果穂には男恐怖症克服したほうがいいと思って、桜崎くんに協力を
お願いしたよ!!あたしが考えた企画だから、しっかり実行してよ~!!
あとは、桜崎くんに任せたから!!
あっ!そういえば、果穂って桜崎くんのアド知ってたっけ?

From 知穂

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