男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?

過去 (side 果穂)

✩過去
「いいよ。教えてあげる。分かって・・・くれる?
信じてくれる?」
「分かった。」
そしてあたしは話し始めた。


それは、あたしが中学2年の話。
あたしの中2生活は男嫌いな今のあたしみたいじゃなかった。
だって、あたしが男嫌いになったのは、この中2の時の出来事からだったから。

あたしには、彼氏がいたんだ。
この頃モテてたあたしは、告白が何度もされるくらいだった。
そんなある時、
彼氏にヤろって誘われた。
彼氏はあたしの一つ上の中3だった。結構荒れてると評判だった彼だけど、
あたしには、すごく優しくてあたしは好きでたまらなかった。
でも、この好きという気持ちがバツを招いた。
中2だったあたしは、男を信じやすい性格だった。
その彼は、あたしをあるところに連れて行った。
そこは、彼の家。
きっとあたしとヤるつもりだった。
それも、派手に。
でも、あたしはそんなこともわからないまま、ついて行ってしまった。
彼は、あたしを無理やりベッドに押し倒し、強引にあたしの服を脱がせてきた。

「ちょ・・・ちょっと!!はな・・して・・」
「黙ってろ!静かにしてろ!」
「・・・んっ・・!!」
あまりにも、甘くなさすぎな、キス。
深いものでも、これはなんのものでもなかった。

そしてあたしは、最悪な初体験をしてしまったのだ。
その後、あたしは彼に別れを告げようと、決意した。
だって、あたしにとって最悪最低な男だったから。
その時あたしは思った。
男を信じると、こんなハメになるんだ。
信じたら、ダメなんだ。
男は何するかわかんないから。

「あたしもう、ムリ。あんたとは付き合えない。別れて。」
「なんでだよ!俺はお前に優しくしてあげてるし、好きだってずっと
言ってくれてただろ!」
「嘘よ!なんなの昨日のあれ!サイテー!!!もう嫌・・・・さよなら」
と言ったあたしは、彼を睨みつけ、去った。

別れを告げてから、数日が経ったある日。
「さあ、帰ろっかな・・・。」
あたしは彼と付き合ってた頃は、彼と毎日一緒に帰ってた。
別れたから、もう一人。別にいい。もう、昔のことなんだから。

暗くなってしまい、家に帰るためにはいつもこの暗い土手道を通らなくては帰れない。
あれ?あたしは、ふと土手に目をやると、男3人組が何やら話し込んでいた。
と、その中には別れた彼の姿があった。
ヤバイ・・・。なんか、嫌だ・・・。
すると、あるひとりの男が、あたしに近寄って来た。
「お前か・・・・先輩を傷つけた奴は。」
先輩とはあたしの元彼のあいつのことだった。
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