男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?

学校中の人気男子(side 果穂)

✩学校中の人気男子

朝休み。
朝っぱらから、女のコたちの黄色い声。
一体、何があったのやら・・・
「ねえ、知穂。この子達朝からどうしちゃったのかな?」
「ええ!知らないの!?あの話。」
「あの話!?なにそれ!!男だったりして?」
知穂にそう問いかけると、首をコクンと縦にふった。
「男か・・・興味ない。あたし、男苦手だから。」
「はあ・・・そう言うと思った。でもまあ、あたしの
話を聞いて!」
知穂は、呆れたようにあたしに言った。
あたしは、仕方なくこの状況について、聞くことにした。
「この状況はね、この学校にイケてる男子生徒がいるらしくって。
ねえねえ、果穂ってイケ男に興味あったけ??」
「まあ、過去のあたしだったら、バリバリ興味あったんだけど。
今は、興味あるわけないよ!!」
「でも、この人を見れば男嫌いでも、ビビッと来るはず!!」
そんなこと、あたしに言ってもそそられないっつーの。
だって、あたしは男嫌いなんだから。
でも、違ったんだよね。
来ちゃったんだわ・・・
すると、知穂がふざけた口調で、
「きゃーーーー!!大輝くーーん!!」
大輝!?それってまさか!!
あたしは黄色い声に負けないくらいの声で、
「知穂ーー!そいつってどこのクラス!?」
「ええ!?聞こえなーーい!!」
「だーかーらー!!大輝って人どこのクラスかって聞いてんの!!」
予想通りの答えが返ってきた。
「ウチらと、同じだよーーー!!」
やっぱり。
あたし、もう終わりました・・・
だって、あたしの心にビビッと来てしまったのだから。好きになったって
ワケじゃないけど・・・。

男嫌いだったあたしは、どこいったの!!!!
なんか、色々気持ちが狂ってきたぞーー!!
あたしは、知穂をおいて教室へと走っていった。
教室に行き、名簿を見てみると・・・
やっぱりいた。
‘桜崎大輝‘
こいつだ!!さくらざきだいき。
あーー考えるなあたし!
気持ち悪いな・・・
あたしは、男嫌いなんだから。
うん。やめよう・・・
「果穂ーー!どこいってんだよーー!!探したよ!!」
「あーゴメン!!どうしても大輝って人、気になったからさ。」
気になるからって恋愛感情とかは決してない。
ただ、本当にここのクラスなのかをしらべたかっただけ。
「ふーん。気になるんだ。」
「そうじゃないよ!」
とっさにあたしは知穂に向かって、手を左右にふる。
「あやしー・・・・」
「違う違う!!からかわないで。あたしは、男ムリな女なんだから。」
「あーごめん。もう、HRの時間なのにみんなまだ、
渡り廊下にたまってるよ。」


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