男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?
「あ・・・これ、可愛い。」
あたしが、そう呟くと、
「それ、欲しいのか?」
「うわっ!びっくりした。ううん。見てるだけでいいよ。」
「買ってやってもいいけど?」
「でも・・悪いし。」
「いいよ。買ってやる。」
「本当に!?嬉しい。」
あたしが気に入った、星とハートのネックレス。
大輝からの初めてのプレゼント。
嬉しくてたまらなかった。

その後、駐輪場へ自転車を取りに行き、二人乗りをした。
「このあと、どうすっか・・?お前はまだ平気か?」
「うん、門限ないし。帰んなくても平気。」
「心配すんだろ?」
「電話とかしとけば大丈夫。」
「じゃあさ、明日学校ないし、こんな時間だから俺の家泊まってけよ。」
「えっ・・・おうちの人いるんじゃないの?」
「親なら長期休暇で旅行行っててしばらく、帰ってこない。」
泊まる・・・男の人の家っていったらもう決まってるよね。
でも、きっと平気・・・だよね。
「じゃあ、泊まろうかな?」
「洋服とかはさ、ここからおまえの家近いし、寄ろうか?そのついでに
お母さんとかに言えよ。」
「うん。」
そして、家が見え、寄ることにした。
「俺、ここに居るから、行ってこいよ。」
あたしは家に入り、泊まりの準備。
お母さんがあたしが帰っていることに気づき、あたしの部屋に
顔を出してきた。
「どこか泊まり?」
「うん。彼氏の家。」
「あんた、彼氏って・・・」
「お母さんが思ってるような、人じゃないよ。すごく、優しい人。
あたしが初めて大切な人って思える人だよ。じゃあ、行ってくるね。」
「くれぐれも、気をつけなさい。男は何するか分かんないんだから。」
「うん。行ってきます。」

玄関を出て、大輝のもとへ行った。
「荷物、入るかな?」
「たぶん、なんとか。よし!行くぞ。」
「ああ!重いし、こけちゃうといけないからあたし、歩くよ。
荷物とあたしの体重で、自転車漕げなくなっちゃうし。」
< 43 / 50 >

この作品をシェア

pagetop