男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?
「いや・・・そんなんじゃ・・・」
「来るなら来てもいいけど、狭いし寒いぞ?」
「ううん。大丈夫。」
そしてあたしは大輝の布団に潜った。
暖かい・・・・。
大輝にくっついてれば寒くなんかないと思う。
「大丈夫か?」
「うん・・・。暖かいし平気。」
「そうか、ならいいけど。」
しばらく、無言が続いて、大輝が口を開いた。
「あのさ、果穂。」
「何?」
「さっきのあれ、嫌だったか?」
「あれって、キ・・・キスのこと?」
「ああ。」
「びっくりしたけど、大輝なら別に何とも思わなかった。
むしろ、なんか嬉しかった。本当に、あたしのことがずっと好きだったの?」
「うん。ずっとな・・・でも今、こうして付き合うこと出来たから、すげー嬉しい。」
「ウフフ。大輝の顔赤いよ?」
「おい!何言ってんだよ。うるせーな!」
「別に・・!」
「なんで、さっきキスなんかしたの?」
「作戦ってのもあるけど、お前が可愛かったから。」
「か・・可愛いって・・・。」
あたしの心臓が飛び出そうなくらい、恥ずかしい言葉。
ドキドキが止まらなくなってきて、大輝に伝わっちゃいそう・・・。
「なあ、キスしてもいい?」
「えっ・・・んっ・・。」
また、されちゃった・・・もうあたし、死んじゃいそう。
でも、大輝のキスはいつも優しくて甘くて・・・あたしのこと、殺す気か
って感じなくらい、甘すぎる・・・。ずるいよね。大輝。
「もう、大輝のバカ・・・。あたしのこと殺す気?」
そして、あたしは自分からキスをした。
深くて甘いキスを・・・。
あたしは、最後に大輝に思い切って言った。
「この・・・・キスは・・あたし以外の人に・・・しないで・・ね?」
「俺が好きなのはお前だけだから。するわけねーよ。」
大輝って本当、優しすぎるよ・・・。
あたしにこんな彼氏が出来たなんて、夢にも思わなかったくらいだよ。
もう、あたし大輝に助けてもらったり、優しくしてもらってばっかだね。
あたし、大輝のおかげで、変われたかも。
大輝のあの時言った、お前を変えて見せるって言葉は本当だったね。
信じてて本当に良かった。あたし、溺れてばっかだ・・・
情けなさすぎかな?

そして、次の日。
カーテンの隙間から見える、太陽の光。
「・・・んっ・・もう、朝?」
時計に目を向けると、10時を回っていた。
隣では大輝が気持ちよさそうに寝ていた。
「まだ、寝てるのか・・。あたしは起きよっかな?」
あたしは、布団から出た。
朝ごはんとかどうするのかな?
しばらく、一人ボーっとしていると、
「もう、起きてたのか?」
大輝の声で我に返った。
「あっ!起きたんだ・・・おはよう。」
「おはよう。何時に起きてたんだ?」
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