男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?

初告白で・・・出会い!?(side 果穂)

✩初告白で・・・出会い!?


放課後。ある男子に呼び出された。
そいつは隣のクラスの、本田だった。
あたし、こいつ苦手です。
なんだろうと不思議に思ったが、あまりにしつこいものでついていくことにした。
「なに・・・?本田。」
「あっ、ごめん。いや・・・その・・・」
「なーに??」
「あっ・・・あのさ、俺、ずっと前から思ってて・・・」
「・・・。」
「俺、水野のこと好きなんだよね・・・」
「はあ!?!?」
「あっ、ごめん・・・」
てか、あまりに距離近すぎませんか!?
この距離ないです・・・。
「そんな、謝られても・・・な・・。」
次の瞬間!?
ガシッ!!
いきなり、あたしの腕を自分の胸にひきよせた本田。
「キャッ!やめ・・て!!」
「男嫌いなら、俺と付き合えよ!!克服手伝ってあげてもいいのによ!」
「いやっ!はな・・して・・」
そして本田は顔を近づけてきた・・・この距離何メートル・・・
いや何cmといったほうがはやいだろうか・・・。
すると、ガラガラッ!ドン!
「いってーな!!」
何が起こったのだろうか。把握できない。
分かるのは、誰かが本田を蹴飛ばしたということ。
そっと上を見上げると、そこにいたのは桜崎大輝だった。
「さ・・・桜崎くん!?」
あたしはあまりの驚きに突き飛ばしてしまった。
「ってえ・・・」
「ご・・・ごめん!!」
「何すんだよ。つめてーな!!」
「だって、なんでいるのかな・・・・って。」
「お前の声聞こえてここに来たんだよ。そしたらなんか・・・」
「助けたってことですか・・・」
桜崎くんは静かに頷いた。
「あっ、ありがとう。恋人とかでもないのに気安く近づかないで。」
「冷た・・・まあどうでもいいけど。」
どうでもってどーゆーことだし!!
「あたし帰るから。」
「暗いから、送ってく。」
「いい。遠慮しとく。いいです。さよなら。」
あたしは軽く頭を下げ走り去った。
最低なあたし。ホントは嬉しかったのに。
やっぱり、男が怖いという気持ちが強すぎたせいか、逃げたくなった・・・
あした、どんな顔で会えばいいのか・・・わからなくなった。
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