悪魔のようなアナタ【完】
「……マジ?」
灯里は思わず声を上げてしまった。
見てはいけないものを見てしまった気がする。
というか今見たものは気のせいであってほしい。
硬直した灯里を山岡課長が不思議そうに覗き込む。
「どうしたの? 灯里ちゃん」
「いっ、いえ、何でもないです……」
慌てて笑ったが、その笑みはひどくぎこちない。
灯里は内心で盛大なため息をつき、ぱたんとノートパソコンを閉じた……。
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