悪魔のようなアナタ【完】
玲士は呆れたような声で淡々と言う。
灯里はがっくりと肩を落とした。
どうやら入力したデータが足りてなかったらしい。
「えっと……それって……」
「今日中に直して。期限、今日までってメールで来てたでしょ? 今日中に直さないと、お前、経理部から呪われるよ?」
「……うー……」
灯里はがっくりと肩を落とし、バッグを置いた。
よりによってこんなときに……。
しかし今日中となれば仕方がない。
灯里ははーっと息をつき、悄然と席に戻った……。