悪魔のようなアナタ【完】



しかし晃人はああいう時、嘘は言わない。

――――晃人は本気だ。

だからこそ、悩んでしまう……。


自分は晃人をどう思っているのか?

幼馴染なのか、それとも……?


――――わからない。


灯里はマウスから手を離し、頭を抱えた。

正直仕事どころではない。



……そんな灯里を。

廊下を通りかかった玲士が訝しげに見つめていたことに、灯里は気付いていなかった……。



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