悪魔のようなアナタ【完】




「……っ……」


これまでにない焦燥が玲士の心に広がっていく。

何もせず灯里が晃人のものになるのを黙って見てはいられない。

となればもう、自分のすべきことはひとつしかない。


この結果がどうなるのか玲士にもわからない。

後悔するかもしれない。

けれどもう、他に方法はない……。


玲士はぐっと拳を握りしめ、灯里に背を向け階段へと向かった……。



<***>


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