悪魔のようなアナタ【完】
二人はそれぞれ鞄を手に取り、車から降りた。
そこに晃人が大股で歩み寄ってくる。
「お疲れさまです、神園取締役」
「お疲れ様です。レセプション会場はどこでしょうか?」
「えっと……B棟の1階ってなってますね」
山岡課長は案内状をバッグから出し、確認しながら言う。
晃人は頷き、二人の顔を見下ろした。
「それでは、行きましょうか」
晃人は言い、ゆっくりと歩き出す。
二人もそれに続いて会場の方へと歩き出した。