悪魔のようなアナタ【完】




レセプション会場に入った灯里は、入口で足を止めて辺りを見回した。

会場は思った以上に広く、このフロアだけでも灯里の会社の面積以上の広さだろう。

政令指定都市の中にこれだけの敷地を確保できるとなると、やはり相当の大会社だ。


三人は会場に並べられた展示品を一通り見た後、説明会が行われる会場へと向かった。

説明会には300人ほどが出席しており、灯里たちと同じくエアコンを卸している商社が大半のようだ。

壇上に現れたスーツ姿の男性がパワーポイントの画像と共に新製品を紹介していく。

灯里はメモにペンを走らせながら興味深く説明を聞いていた。



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