悪魔のようなアナタ【完】
「わかった。人事部にはそう伝えておく」
「お願いいたします」
玲士は言い、感謝の気持ちを込めて沢井を見た。
後ろ向きな気持ちでこの会社に入社した自分だったが、今はこの会社に入社して良かったと心から思う。
ここで培った経験は次のフィールドでも生かすことができるだろう。
――――もう、迷いはない。
未来のために、進むべき道を進んでいく。
玲士は深く一礼し、踵を返した。
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