悪魔のようなアナタ【完】
灯里の心臓がにわかにバクバクと動き出す。
24日は土曜日で翌日は休みだ。
ということは……。
「……っ!」
灯里はぴしりと固まった。
考え過ぎなのかもしれないが、10年前の晃人と今の晃人は違う。
晃人が自分に対し何を望んでいるか、さすがにそれが分からないほど灯里は鈍感ではない。
しかし。
「どうしよう……」
携帯を掴んだ手がぶるぶると震える。
灯里はコクリと息を飲み、携帯の画面を呆然と見つめた……。