悪魔のようなアナタ【完】
「泣いたって終わらないよ。あと二日しかないんでしょ?」
「……うっ……ぐすっ……」
「じゃあやるしかないでしょ? 泣くなら終わってから泣きなよ」
「……ぐすっ……ううっ……」
灯里はぽたぽたと涙を流したままキーボードに打ち込み続けた。
資料はだいぶできてきた。
――――が、正直精神が持たない。
しかしもうここまできたらやるしかない。
灯里は滲む視界で必死にキーボードを打ち続けた……。