永遠の愛

やっぱ止めよう…と思い、一旦パソコンを閉じたけれど何も知らなかった翔の存在が自棄に気になりだした。

翔に、どんなだった?なんてアホらしくて聞けないし、だからと言って誰かに聞こうなんて事すら出来なかった。


頼りはインターネット。


ズラッと並んで出てくる一番初めの所を何気なく開くと、雑誌の記事。翔の若々しき頃の姿が映ってた。


「…何才だろ」


あらゆる書かれてある文章に視線を送る。


“今や、彩吹楓と言う男の存在を知らない人はいないだろう。まだ23歳だと言うのにこの精神にこの産まれ持った素質。考え方も何もかも全てが大人。だからこんな大人びた彩吹楓と言う男に女は惹きつけられるのだろう”


「…これって出会った当時?」


“絶頂期に達してる彼…当本人はそんな自覚など何もなく、至ってマイペースだ。そんな彼に、辞める理由がみつからないですね。と聞くと、彼はこう言った。

求めるもの支えるものがあれば辞めますよ。だけどそれはいつかはわかりません。

そう言った彼には何かあるのか知れない。”


出会ったばかりなんて興味すらなかった。

翔が好きでもその仕事には共感なんて出来なかった。


何も、何も知らない出会ってからの6年間の空白…



若かった頃からつい最近までの事も書かれてて、その書かれた分に視線の送るスピードが遅くなった。


客からの声…

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