永遠の愛
「うん?何?そこでなんかあった?」
やっぱ、知らないんだ。
「あ、いや。何でもない」
「は?何だそれ」
「いや、ちょっと…眩暈がきてさ」
変な言いわけと言うか変な話の切り替えだ。
まだ変な違和感が残るあたしは頭を擦りながら一条くんを見た。
「…眩暈?」
「うーん…」
「今も?」
「いや、今はないけど」
「風邪じゃね?」
「そうかな…」
「ほら、新しい環境になったから体調崩してんじゃねーの?」
「あー…そっか」
「大丈夫?」
「うん」
「月曜休めば?なんなら俺が授業しとくから」
そう言った一条くんはクッと口角を上げた。
「よく言うよ、いつも寝てばっかなのに」
「だーから頭には入ってんだって」
そう言った一条くんに呆れながらクスクス笑った。