永遠の愛

「ごめん。…ちょっと色々あって」

「ふーん…」

「24にもなって何やってんのって感じだよね」

「さぁ…どうだろ」

「朝には…帰るから」


こうやって居ると男女の関係って思うだけかもだけど、学校って言う範囲なら生徒と先生。

普通ありえないでしょ?


「ねぇ、美咲ちゃん…」


柔らかく聞こえた声に視線を上げると一条くんの顔が目の前にあった。

二十歳のこの端正な顔。

チャラそうだけどモテるのも無理ないか。


「…何?」

「年下って嫌い?」

「え?」

「年下。嫌い?」

「嫌いとかそう言うの考えた事ない」

「じゃあ俺にすれば?俺、美咲ちゃんの事スキだし」

「何…言ってんの?」

「だからスキって」

「あたし一条くんの先生だよ」

「知ってる。俺、生徒だし。でもそんなの関係なくない?学校から外れるとただの男と女」


そんな事分かってる。

分かってるけど。


そう思ってたのも束の間。

一条くんの顔が徐々に近づき、今にも唇が触れそうな距離。


なのに何であたし逃げないの?





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