永遠の愛
「つか、何が?もういいとか、そうじゃないとか言ってる意味が分んねぇんだけど」
諒ちゃんは不満にも捕らえるような声をだし、眉を顰める。
「うん、ちょっと休憩」
「は?」
「だから休憩したいって言ってんの」
休みたい。
ちょっと、しばらく休みたいの。
頭ん中、ごっちゃで着いて行けないんだよ。
「だからその意味が分んねぇんだけど」
「いいよ、別に。諒ちゃんが首を突っ込む事でもない」
「まぁ、そうだけどよ」
「葵とは仲直りした?」
それだけは気掛かりだった。
唯一、気になってた事。
「は?葵?」
「あたしの所為で揉めたんでしょ?葵、ここに来たよ」
「アイツが?」
全く知らないって言うその言葉の声で、あたしは諒ちゃんに視線を向ける。
「あれ?聞いてないの?」
「だから話してねぇって言ってんじゃん。ましてや、お前の話しなんて全くしてねぇよ」
「あ、そうなんだ。じゃあ、まだ帰って来てないの?」
「アイツ、そこまで言ってんの?」
まったくと言った感じに諒ちゃんはため息を吐き出した。
「違うよ。葵の口からは聞いてない。けど、葵の表情とかですぐ分るから。こう見えても諒ちゃんより葵の事分ってるよ」
「んじゃあ、一緒じゃねぇの」
ポツンと呟いた諒ちゃんはもう一度、新しいタバコを咥えて火を点けた。