永遠の愛
それ以上は何も言えなかった。
すすり泣く天野さんの隣でずっと頭を悩ませてしまった。
どうしよう…か。
言わないでと言った天野さん。
けど、これって暴行でしょ?
これが逆の立場だっらどうしてる?
これがあの頃のあたしだったらどうしてる?
なんだか諒ちゃんが刺された時の事を思い出して、思考がこれ以上前には進まなく気づけば、天野さんの隣で目を閉じてた。
―――…
記憶もなかった。
眠りについた時間すら分らなかった。
だけど、確実に4時を回ってたような気がする。
だからなのか、枕元で必死に鳴り続けている携帯の振動音に手が伸びなかった。
カーテンから光が差し込んでるのに、数時間前までの記憶の内容から思う様に頭が回らなかった。
聞こえる携帯の振動。
そのあまりにもなり続ける音に、手を伸ばしたのは結構時間が経ってからだった。