永遠の愛
…――― 一条 奏斗。
画面を見た瞬間、一気に身体が飛び跳ねる。
眠さもぶっ飛び、何で一条くんから?
そんな事を思いながら、隣でまだ眠ってる天野さんを起さないようにと部屋を出た。
「…はい」
「出るの遅っ、」
一条くんのため息交じり声。
「あー…ごめん」
「もしかして寝てた?」
「うん」
「今、9時過ぎ」
「へー…って、え?もうそんな時間なんだ」
「そうそう」
「で、どうしたの?」
別に今は補習のプリントはないはずだけど。
「あー…あのさ、里桜香いる?」
そう言った一条くんの言葉に何故かドキンと心臓が波打つ。
天野さんが、何か?
「え、何?」
「居ねぇんだよ。電話しても電源切ってっし、おまけに家行っても居ねぇし」
「へー…どうしたんだろうね」
思わず曖昧な言葉を呟いてしまった。
こう聞かれるとドキドキする。
「俺さ、ちょっと小耳にはさんだ事があってさ、」
「えっ!?」
何も言ってないのについ張り上げてしまった声。
別に一条くんは何も言ってないのに、思わず動揺してしまった。