永遠の愛
鬱々な時間
学校に着くと、もちろん一条くんの姿なんてなかった。
教室に入って、授業を進める中、向かう先は一条くんの席と天野さんの席。
授業に集中って思っても、なかなか出来なくて、むしろやる気ゼロのあたしになってる。
そもそも何であたしがセンセーな訳?とも思ってみたり、先生はいいとして、でも何でこんなに生徒の事で思いつめてる訳?
黒板に向かっていつも軽快に弾むチョークも今じゃ萎れた花の様に窄む。
だからと言って、一条くんに“何してんのよ!”なんて言うのも面倒。
もう今日の一日の大半はそんな事ばかりを考えていた。
ちゃんと授業と言う授業は出来たんだろうか?って言う悩みなんかじゃない。
ただ、今のあたしは2人の事で頭がいっぱい。
それに踏まえ、翔と言う存在。
はっきし言って、考える暇なんてない。
頭が、…ついていけない。