永遠の愛

翔が入院をしていると聞かされてから、早1週間は経とうとしていた。

まだ入院しているのかどうかなんて分かんないし、翔に別れを告げてからもうすぐで一か月。


だけど相変わらず携帯を手にする回数は多くて、あたしを悩ませる。

でも、そんな事をする前にあたしは気づけば翔が居るであろう病院を探してた。


ここら辺じゃ一番大きな総合病院。


ここに居ると確信なんて出来ないけど、あたしは何をどう思ってか知らないけど、今受付の前に居る。


「あの、ここに芹沢翔って人は居ますか?入院してると聞いたのですが」


気づけば口から吐き出していた。


「なに科か分りますか?」

「え…っと、何科だろう…。内科かな…」


思わず小さく呟いてしまった声に受付の看護師さんはパソコンを操作していく。


「あー…芹沢さんはこちらに入院されてますね。内科の503号室です」

「ありがとうございます」


…やっぱ、まだ居る。

少しは居ない事を願ってた。

少しは人違いじゃないの?ってそう思いたかった。


同姓同名なんて思ったりもしてみた。


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