永遠の愛
「へー…なんか凄いですね。なんか昔の先輩想像するとありえないんですけど」
「は?何それ。なんか俺がとんでもねぇ奴みてぇじゃん」
「だって、そうでしたからねぇ…」
「おいおい。だから美咲ちゃんも勉強しにおいで」
クッと口角を上げる先輩に思わず苦笑いをしてしまった。
「いや、いいです。と、言うより中高生に手を出さないで下さいよ」
「おい、俺ってどんなイメージなんだよ」
「そんな感じです。だって、中学生、高校生を教えるんでしょ?」
「そうそう」
「ほら、ヤバいじゃないですか」
「俺ってなんか凄い危ないイメージじゃね?」
「まぁ、昔の印象が強いんで」
「昔ねぇ…。つか、それより美咲ちゃんは?」
“日本語講師って何?”
そう付け加えられた言葉に思わずドキっと胸が高鳴って、持っていたパンフレットに視線を落とす。
そして見えたその文字にあたしは素早くパンフレットを隠した。